世界の食事マナー

日本はマナーの国

日本は規律に厳しくマナーについても厳しく指導されます。
子供のころからお箸の持ち方、お茶碗の持ち方、
食事の際に肘をテーブルについてはいけないということなど親からしっかりしつけを受けます。

お箸一つとっても、どれにしようかな?とおかずの上をうろうろするまよい箸や、
ご飯に箸を突き立てる「立て箸」などは不作法で最悪の行為といわれます。

食事に関してもこの様に非常に細かいマナーが存在するのに、
ラーメンやそばを食べる時には海外でタブーとされる
「音を出して食事する」というマナー違反と思われる行為が平気で行われている・・・
海外の方からすると実に不思議な事なのです。

日本人はマナーに厳しい、品格ある行動をすると考えている海外の方が多い中、
やはり、日本人の名に恥じないように、
しっかりと「その国の食事マナー」を守った食事ができるように心がけましょう。

中国でのマナー

中国ではおもてなしの際、
「とにかくお腹いっぱい遠慮なく食事をしてもらう」という事を考えます。

沢山の料理が運ばれてきますし、まだ出てくるの?
と不安になるくらい御馳走がいっぱいになる事もあります。

中国ではもう十分ごちそうになりました、
お腹いっぱいですと伝える時、
お皿に少し料理を残すという事を礼儀としています。

日本の場合、お箸を自分と平行に、
横向きに置くという事でごちそうさま、
つまり食事の終わりを表しますが、
中国ではお皿に料理を少し残すことが食事の終わりを表す行為です。

フランスでのマナー

フランス料理も日本の懐石料理のようにマナーがしっかりあり、
日本でも小学生や中学生の時、フランス料理のマナー教室なんてことがあったりします。

日本人もフランス料理を頂く機会がとても多くなっていますので、
正しいマナーを心得ている方が多くなっていますが、
意外と知られていないマナーがあります。

サラダを頂く時、
お野菜を小さくフォークで切って食べるという事、
これはマナー違反です。

銀食器が利用されていた頃にあったマナーが今も残っているという事で、
ナイフで切るのではなく、添えるようにして利用するのが正しいマナーです。
またよく昔、親御さんから教えられた記憶をお持ちの方も少なくないと思いますが、
フォークの背にご飯を乗せて食べるとか、
食材をフォークの背にのせていただくということも通常欧米で行っていないことです。

アメリカのマナー

日本では最近どこのファミレスでも、
店員さんを呼んで注文をするためのボタンがありますし、
タブレット注文ができるようになっているなど、
画期的なオーダーシステムがあります。

もしもそういったシステムがない場合には、
近くを通る店員さんに声をかけてオーダーします。

アメリカのレストランでは何か頼む際にはチップを払います。
テーブル担当が決まっていて、
そのテーブルにオーダーを担当のウエイターが聞きにいき、
チップを頂きます。

これはそのままウエイターのお給料となるものなので、
担当するテーブル以外、オーダーをとる事はないのです。