留学経験によるメリット・デメリット

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留学経験

留学と一言で言ってもいろいろな形があります。
そのため、留学経験によるメリット・デメリットを考えるなら、
どのような形で留学に行くかで分けて考えなければいけません。

最も気軽に行ける留学は、大学在学中に半年間ないしは1年間行く留学です。
さらにこれを2つに分けることができます。

1つ目は、大学を休学して留学に行く方法です。
この場合、残りの3年間または3年半では卒業に必要な単位を取ることができない場合が多く、
卒業を遅らせざるを得ない場合が殆どです。

2つ目は、自分の通っている大学と提携している海外の大学に行き、
留学先での単位を自分の卒業単位として認定してもらう方法です。

このような場合は通常と同じく4年間で卒業できる可能性があります。

この方法のデメリットとしては、学校が提携している学校しか選べないということです。

デメリット

一般に留学先での取得単位を卒業単位として
認定してもらえるような提携をしている提携先はあまり多くありません。

半年や一年間で行く留学というのは、留学先では一般的に聴講生という扱いで入学する場合が殆どです。

聴講生ではなく、正規の学生として入学するという形の留学もあります。
このような場合、学部であれば4年間、大学院修士課程であれば2年間、
大学院博士課程であれば3年間です。

ただし、日本のように大学院博士課程から他の学校に入学するのはあまり一般的ではなく、
外国で博士号を取るためには原則として5年間通学しなければなりません。

聴講生として留学する場合は試験がないことが殆どですが、
正規の学生として入学するには試験を受けて通過しなければなりません。

この試験は日本でも受けられます。大学院であればGREという試験を受けます。
学部ではSATという試験を受けます。ビジネススクールではGMATという試験を用います。

また、留学生には英語能力を示すものとしてTOEFLの試験を義務付ける学校が殆どです。

これらの試験は癖があるので、それなりの対策が必要です。
聴講生として留学する場合は卒業が遅れるか、または限られた学校しか選べない、
正規の学生として留学するにしても試験を通過するための対策と労力が必要と、
どちらもそれなりに大変です。

しかし、それらのデメリットを補うだけのメリットも存在します。
留学経験者を好んで採用する日本企業は非常に多いです。

特に海外との取引や海外でのビジネスが多い大手企業において、
特にその傾向が強いです。大手企業から内定を得るには、
日本では難関大学を卒業していなければ難しいです。

企業が定めた学歴フィルター以下の学校では、
説明会の予約すら取れないこともあります。

しかし、留学経験がある応募者は、
難関大学卒と同等以上の扱いをしてもらえることがあります。

留学と言っても、海外の有名大学である必要はありません。
それほどランクが高くない学校でも高く評価されることが殆どです。

従って英語はできるけど他の科目ができなくて
難関大学に合格できそうもないのであれば、
留学をして一段高い経歴を手に入れるのは一つの手段です。

参考:海外ビジネススクールのGMAT対策