グローバルな人材に必要なもの

zeikan

グローバルな人材とは

日本企業で働いていても、
海外の企業となんらかの関わりを持たなければならない機会が増えてきました。

商品やサービスにおいて、海外企業の製品を利用している場合はもちろんのこと、
時には顧客としてあるいは提携先としてアライアンスを組むことで、
オリジナリティや競争力を高めようとする動きが活発になってきているのです。

もはや時代は完全なボーダレスとなりつつあり、
それは逆に日本国内のマーケットのみを前提としたビジネスでは、
成り立ちにくくなっていると言っても過言ではありません。

そんな中、グローバルな人材の獲得合戦がすでに始まっています。
グローバルな人材の条件としては、やはりまず語学力が挙げられます。

語学力の重要性

基本言語である英語はもちろんのこと、
企業によってはロシア語や中国語といった、
自社のビジネスが密接に関わる地域の言語を習得した人材を欲しがることも少なくありません。

例えば、アラビア語のように、
そもそも国内に話せる人が少ない言語などの場合は、
話せるだけで需要が発生します。

語学力というと、どうしてもその言語をいかに正しく発音、
構成できるかという点にクローズアップしてしまいがちですが、
それはあくまで語学力という言葉の狭義の意味でしかありません。

それができた上で重要になってくるのは、
その語学を使った円滑なコミュニケーション、
つまり対話力と言えます。

企業が必要としているのは、留学などで培った言語を使って、
現地の人間、あるいはマーケットと対当に渡り合えるスキルを持ち合わせた人間です。

そのためには言葉だけに限らず、
現地の慣例や常識といった文化にある程度精通し、
それを理解した上で適切な判断を下せることが重要です。

海外では、地域によって日本とはかけ離れた常識を持つ国も少なくありません。

日本では常識とされている考え方や、人との付き合い方が、
向こうではまったく通用しないというケースもあるのです。

その場合、言葉を正しく話せるだけではビジネスの展開は望めず、
企業の期待する成果を上げることが難しくなります。

また、たとえ流暢な語学力を持っていたとしても、
自分の母国についても、しっかりと理解しておく必要があります。

なぜならビジネスの内容によっては、
海外のパートナーが求めるものが、日本人ならでは意見、
やり方、ニーズといったものの場合もあるからです。

その場合、対象国の文化を理解するのと同時に、
その土地の人たちに自分の母国がどんな国なのかということも、
しっかりと伝えられるスキルも必要になってきます。

グローバルというのは、無国籍ということとは異なります。
海外についてだけではなく、
自分の生まれ育った国についてもしっかりと把握している人こそ魅力的なのです。

そしてグローバルな人材にとってもっとも必要な条件、
それはチャレンジ精神です。

海外という未知のステージで勝負をしなければならない人間にとって、
何事にもチャレンジできるという思考は、
その他の必要な条件を満たす上でも大きな原動力になります。

失敗を恐れず常に前に進み続ける、
それこそが世界を相手にする上で必要とされている要素なのです。