外国人が思う日本の珍しい文化

byoubu

時代の変化

30年ほど前でしたら、
日本の文化は何でも珍しかったのではないかと思います。

例えば、その頃は尾頭付きの魚を見ると西洋の人は驚き、
気持ち悪がる物だよと聞かされましたし、
そもそも人前で靴を脱ぐのは抵抗が強いと言う方も多いのです。

しかし現在、日本に観光に来る外国人で靴を脱ぐのを面倒だから以上の
抵抗を示す人は少ないのではないでしょうか。

靴というよりも正座に抵抗が強い、
つまりは正座する習慣がなく珍しいのではと思います。

外国人が日本の文化に触れようと、
喜んで畳に上がったは良いけれど、
その長い足をもてあましているような方を
よく見書けたと言う方もいらっしゃるでしょう。

今の日本の若者は正座が出来ないとも言われますが、
どうなのでしょうか。
珍しさというのは馴染みの無いことですから、
箸も茶碗もタクシーの自動ドアも着物も茂っている樹木さえも珍しいはずです。

そもそも、文化とは風土に根ざすものという「和辻哲郎」氏の名著もありますが、
全く違った環境から来た人々には何でも珍しく見えるものです。

それでも珍しいとあえてあげるとしたらどのような文化でしょうか。

日本人と外国人の違い

今は情報が行きかう時代ですから、
そんなに珍しいものは無いのではと言う意見もあります。
日本人は外人にとって温泉は珍しいだろうと思ったりするようですが、
西洋にも温泉はあり保養所もあります。もっとも裸で入るのは日本だけのようです。

大概水着を着用するとそれこそテレビなどでよく紹介されています。

この間の震災では極限の状況でも礼儀正しく振る舞える文化があると、
階段に通路を作って座り込む日本人の映像が流されました。

何かがあるとすぐ暴動に結びついたりという行動が多い国は、
もともと貧しく治安が悪い国が多いものです。

従って、当時の報道には世界各国から賞賛の声が上がりましたし、
更に日本は治安が良い国という印象を強めたでしょう。

もちろん、日本にとってそれは決して悪いことではなく、
日本の文化を実際に肌で感じてみたいという外国人の好奇心を刺激するものとなるでしょう。

結局、外国人にとって珍しい日本の文化とは「自分達の事を発信しない、
強く主張しない」という点になるのではと思います。

また、子供の成長過程を楽しむようなアイドルなどがもてはやされる、
子供時代が長くてもよい文化。
そのようなところが珍しい日本の文化なのではないのでしょうか。

悪い意味ではなく、
肩肘張るようにして早く大人にならなきゃと思っていた外国人が
日本の「カワイイ」文化に強く憧れたりするようです。

他には30年前も今も日本式便器はやはり使いづらいようですね。
もっとも、今は日本人も西洋式のほうが良いという方が多いです。

お土産に日本のつめきりが人気だとも聞いたこともありますので、
細部に拘ることも珍しい文化でしょう。

日本の珍しい文化も何もかも日本の存在する場所、
気候の中にあるのだと思います。外国人が心底驚き珍しいと思う文化は、
日本人が文化とも思っていない中にあるのではないでしょうか。